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ザ・スーパーマリオブラザーズ・…

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 感想


最近自分が好んで読むフィクション作品において、兄弟は競い合う相手で、やっかみをぶつける相手で、むげに捨てる相手であった
 
けど、マリオは違った
最初の最初にルイージと現場に向かうとき、マリオが障害物をのりこえて行くときにルイージが通れるようにドアをあけてやるんですよね・・愛じゃん・・
しなくても自分は困らないことをしてやる、それはある種の愛だと思った
自分がどれだけ嫌なことを言われてもそこまで怒った様子はないのに、ルイージを巻き込んだといわれた途端拗ねるのほんとに・・ほんとに・・
 
 
・ピーチ姫のありかた
主に女の子だけが戦う世界で女の子が戦うより、女の子も男の子も肩を並べて戦う世界戦で戦う女の子、それが令和のヒロイン像なのかもと思った
 
鬼滅の刃の胡蝶しのぶさんについても、自分の持ち味を生かして男になるんじゃなくて女の子のまま戦って勝つ、そういうのがカッコいい時代になっているんだなって思ったし、私はそのほうが好きだと思った
 
ポケモンの赤世代なので、クリスタルバージョンで初めて明確に女の子が主人公になったときはうれしかった
自分と同じ属性を持つひとが主人公になって活躍しているのは言葉にしがたいうれしさがあるんだと思う
だから黒人のリトルマーメイドはウケてるんだと思う
 
話脱線しててアレだけど、たぶん黒人のリトルマーメイドをたたいてるおたくくんって自分がマイノリティになった経験が少ないのかもなって思った
ずっと自分が主人公と同じ属性(男で、肌が白いと思い込んでいる)だと認識して生きてきているのかもしれない
 
単純にうらやましいという気持ちと、なんで日本人って白人的な形質に自己投影ができるんだろうか
国民総夢主なのか??
 
あと姫がマリオの師匠ポジなのすごく好き
下手に恋愛に落ち着かないところもすき
女の子は恋愛が好きだよね、恋愛というキーで分かり合えるよねみたいな雑認識に神経を逆なでされるから
 
 
 
 
・ドンキーコング
64のDK Rap聞いた途端ぶちあがってしまった
この映画のすごいところはこんなBGMなんて内輪ネタもいいところなのにそのネタを知っている範囲が広すぎるんだよね
ドンキーコングと親とのアレはだいぶ端折られてるのに、わかりにくくは感じなかったな~という感じ
 
 
・キノピオ族
外部から来た子供に他国との交渉ひとりで行かせるキノピオ族に対するいらだちが募る
口だけ出して自分で話まとめない受け身人間見てるみたいで
いるんだよね
そういう、弱者を演じる能力だけはいっちょ前な人間を見ているようでイライラした
 
 
 
・檻に入ってた青いやつ
なんだったんだ、あれ
あいつだけ世界観ちがったけど・・
 
 
・ルイージ
マリオだけの物語じゃなかった
クッパの炎に立ち向かうってたぶん幼少期のルイージの気質を垣間見た限りだとものすごく大きな行動なんだと思った
 
 
・言葉にする
マリオは事あるごとにルイージをほめる言葉をちゃんと言う
それがすごくよかったと思った
 
アイカツ!格言カレンダーにもある「言わなきゃ伝わらないじゃん」って
 
 
・ヨッシー
次回作へのにおわせだ~!!!
うれしい
私は任天堂が描く女の子像を信じることができることがわかったので・・
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#MHA 2023年25号感想

#MHA 2023年25号感想

No.389 安心と祈り
 
・ああこんなものか
たぶんだけど、みんなに、お父さんに見てもらうことってこんなに簡単なことだったなら…(荼毘にならずににいれたかもしれない)←個人の感想みたいな感じではないかなと思う
 
とうやはしょうとと同じ方法で見てもらうことはできないと思わされて(とうやはしょうととは性能違いSSR説を推しています)しまってとうやをすてて荼毘になったけど、荼毘にならずにとうやがしてほしいやりかたでお父さんやみんなに見てもらうことってできたのかな と思った
 
ってか、とうやのこと結構丁寧に描いてくれてるなって印象がある
主人公の友達のお兄さんの話をこんなにしっかり描いてくれることってあるんだね・・
 
↑これをえんじのモノローグじゃないか?というのを見た
こんな簡単なことなら早く向き合っていれば・・ってことなら最悪度が増してしまうわね

・もっと早くに
もっと早くに?
こんな追い詰められてからじゃなくて、元気なうちにやっちゃえばよかったってことかなあ・・
 
・祈りって
祈りってなんのための、誰に向けての祈りだったんだろうな~って思った
荼毘というひとつの災害を目にした"持たない/持ってない"側の人間が、助かりたいと思って、でも自分の力じゃできないからということで祈るのかなあ・・と思った
実際、しょうとのことをしっていた子供たちは祈っていなかった 見ていたよねっていう
 
 
・しょうと
しょうとはね、もっととうやに怒っていいと思う
不機嫌や怒りをまき散らす兄に遠慮して自分のことハブるなとか、えんじが理想の個性をもった子供だけを尊重した育て方の結果がとうやの怒りを延焼させてるんだとかそういう怒りをもっていいと思うんだけど、
 
たぶんしょうとのキャラ的に、怒りを恨みを仲間に見せて、結果的に膿を出してもらってるんじゃないかなと思う
雄栄にいけて、仲間に出会えて恨みを手放すじゃないにしても存在を認めながら受け入れることはせず自分の中で同居できたんじゃないかな みたいな
 
ハブってくる兄に、俺もいれてといえるのがしょうとの強さだと私は思うんだよねえ・・
とうやは多分言えない
個性という他人を測る尺度に重きを置きすぎていて、自分が一時的にでも弱い立場になることを認められないと思うな
 
しょうとのことを認められない、という価値観をとうやに植え付けたのは結果としてえんじなので、とうやは子供の立場としてみると悪くないと思うんだけど、人を殺しているので罪は罪ですねえ・・という感じです
 
自分に価値を見出してやる、っていうのは親の価値観を投影した価値基準をまず自分の中に作り、学童期や青年期に組織の中で切磋琢磨・取捨選択をしていくのかなと思うんですけど、とうやはそれができなかった(組織に所属する前に強烈な価値観を持っていた)のでここまでこじれてしまっていたのか・・
 
・とうやだって誰かのヒーロー
以前もくりでお話ししたときに、とうやは被虐待児のヒーローっていったけど
 
それは私の中~高校くらいの親に対する怒りをとうやが代わりにフィクションの中で言ってくれたみたいな気持ちになっていてね
 
大人になるまで母親もこのなんていうか、私の主観として生きるに値しない人生を自分が望んだわけでもないのに始めさせられたという被害者意識があって、でも母親も被害者なのはわかってて怒りをぶつけられないんだけど、ぶつけたくないみたいなわだかまりがあった
 
とうやの「お母さんも加担している」という発言があって、少なくとも私の中の不遇を恨む人格は納得してんだよな と感じている
 
・えんじ
子供の尻をぬぐってやる余裕もなく妻子に尻をぬぐってもらって被害者面しているように見えてるんだけど どうなん?強くて家族に弱みを見せない昭和平成の父親像を打ち壊す的な?知らんけど
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プロフに繊細さんとかHSPとか…

プロフに繊細さんとかHSPとか書いてる方のことめちゃくちゃ警戒しちゃうんだけど、それは実生活で自分の繊細さを全面に押し出して他人にケアを求めるくせに他人への物言いはふつうにキツい人間ばかりいるせいだと思う
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2023年24号感想#MHA

2023年24号感想#MHA
 
No.388 燈矢
 

本誌あとのジカプのおたくのうめきツイートを見て自分の感想を書いている気がしてそこに忖度があるのは本意ではないので
 
もうどういう着地があるのかわからなくなってきたわ
 

前回の感想で、冷の父母から児童虐待(推察/本誌で描写なし)とDVの被害者である冷だけど、今回の「ごめんね」で、他人からの加害の渦中にいた冷だったとはいえその結果生まれた子供からしてみたら知ったことではないし、生まれさせることすら加害ととらえるのであれば、それは冷から子供たちへの加害なのかもしれんけど、それを言ったらおしめえよの気持ちがある
 
ごめんね、何に対してのごめんねなんだろうと考えていた
生んだこと、えんじの狂った計画に乗せられてしまったとはいえ振り払って降りなかったこと、えんじを殴ってでも家族を見ろと言えなかったこと・・・
 
これはたぶん私の生育環境にも関連しているので突然の自語り失礼なんだけど、平成初期にありがちな「外で稼ぐ父、家でケア労働にいそしむ母」の図だったわけ
だからその、冷が謝っているところなんか見ていてつらいんだよね
父の圧力から子供を守り切れなかったことを謝る母がさ
父が明らかに悪いのに、親だから謝る母がさ
この人(母)をさいなむ存在としての自分がさあ・・・
 
 
なんか轟家見てると自分の嫌な思い出が掘り起こされてイーッてなる
 
自作の話なんだけど、だえんアンソロにお出しした話で無意識のとうやがおかあさん、とつぶやくシーンがあるんだけど、当時の自分は「これだけえんじに期待を裏切られ続けてえんじを呼ぶかな?」と思って書いたんだけど今回の件で「お父さんが来ないからお母さん」じゃなくて明確にお母さんを呼ぶかもと思った
 
 
冬美
とうやは一人で死ねってことじゃないとしても、連れて行かないでっていうのはとうやの本懐を無視しているよねっていう感覚はたぶん読者は物語として俯瞰の視点があるからそう思うだけだじゃないかな
でも誰もいなくならないで、の中にはとうやも入っているんだろうなのでそれは好
 
ってか、冬美ちゃんは壊れてしまった家族への執着が作中で一番描かれているように私は受け止めたのでだからこその誰も、なのかも
 

とうやがだびにならない世界戦があるとしたら、キーは年の近い男兄弟である夏くんだったのかもと思った
とうやは個性が強く発現しなかった夏くんのことを見下しているような描写はなかったはずなので、夏くんが「クソ兄貴」っていうのは個人的にはすっきりした
同じレイヤーでとうやにやめろって言えるのは夏くんだけなのだと個人的には思っているので
 
えんじ
ここにきて弱弱しく懇願することしかできないっていうのがまた・・・
堀越先生、ときどき驚くほどきれいごとでざっくりまとめる(障子くんの件まだ根に持っている)傾向があるので怖いかもなって思った
 
障子くんの件は、差別側が被差別側に振り下ろす拳を恥じるときが来るまで~っていうのがね、その恥じるまでにどれだけの被差別側の血が流れ、財産が侵害され、殺されるんだよ
それを被差別側がいうことでほかの被差別側の口をふさぐ、声をあげることを妨害するっていう憤りが私の中にある
ずーっと差別側が被差別側を苛んでいたくせに被差別側が暴力で抵抗するとあーーーっ!!!!あいつ殴った!!!!殴った!!!いけないんだ!!!暴力はんた~い!!!!っていうやつみたいでさ
 
だからそこは明確にがっかりしている
 
アハッ
純粋に絵が怖い
なんで笑ってんだろう
俺が壊したいもの全部出てきたからかな
しょうとだってとうや兄さんに向き合ってきたのにとうやの世界にはしょうとがいないんだ・・ってなった
でもそう、そうさせたのはえんじだからな
結果として兄弟間で自分の価値について確執しか生まないような接し方をしているんだしな
 
どうやって着地したら納得できるんだろう
でもたぶんだけど100%の納得って難しくて、年取るごとに納得する機会が減っているような気がしているんだけどまあ落としどころを見つけるか、みたいな感じなのかなって思う
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