ママとお父さんのだいすきな私 #夢小説 #カップリング #鬼滅の刃 #おばみつ

 お父さんとママのこと大すきだけど、今日だけはおうちに帰りたくなかった。
 
 ママとおんなじ桃色の髪が大すき。けど、今日学校で男の子にからかわれた。そうめんのピンク色食べすぎたエロ女って。
 
 そんなことお父さんに言ったら男の子のこと何しちゃうかわからないし、ママと同じ髪の色をからかわれたなんて言ったらママは悲しむに決まってる。
 公園のベンチに座ったまま五時のかねを聞いた。学校が終わったらまっすぐおうちに帰ってきて、ランドセルをおいてから遊ぶのよってママ言ってたのに。
 多分お父さんもママも探している。見つかりたくなくて公園を出たけど、お店の近くだからきっとすぐ見つかっちゃう。
 

「お父さん」
「どうしたんだ、みんな心配してたんだぞ」
 そう言ってお父さんはランドセルごと私を抱き上げた。今日の髪型はお父さんがくるくるにしてリボンをつけてくれた。それなのに、帰る時には給食当番のお帽子かぶってきたからお父さんは何かわかったのか、何も聞かずにお店に戻ってママに連絡しているみたいだった。
「髪のことで何か言われたんだろう」
「わかったの?」
「ああ、ママも言われていた」
「あいつらがばかなんだってわかるんだけど、けど……ママと同じ髪なのにそんなこと言われて悔しかった」
「お前はえらいな。お父さんと違って時分の気持ちを言葉にできる」
「そう? お父さん毎日ママにだいすきっていってるじゃん」
「それは、そうだが……」
「子供たちにも言ってる」
「言わないと伝わらないことがあるからな……っていうことはお前が一番わかってそうだけどな。もうそろそろママ帰ってくるから、ちゃんと話してやってくれるか?」
「うん……」
 
「ンモ〜っっっ!!花ちゃん! 甘露寺花ちゃん!! し、心配したのよ〜っ!!どうしたの? 怪我はない??」
「ないよ……」
「何か嫌なことがあったの? 今日の晩御飯がピーマンの肉詰めなのが嫌? ママかパパが嫌なこと言っちゃった??」
「違うの……」
 給食当番のお帽子をとると、桃色の髪がふわりとこぼれ落ちた。ママと同じ髪の色と、お父さんと同じ瞳の色。どっちもだいすきだ。ママになんて言おうかモジモジしてたら、お父さんが何か言いたげにソワソワしている。
「あのね……この髪の色はそうめんのピンク食べすぎたエロ女って……」
「くだらん」
「パパは静かにしてて!」
「すまん」
 お父さんはママに弱すぎる。惚れた弱みってすごいんだなぁっていつも思う。
「もちろんそんな言いがかり言うのは変だわ。でも、悲しいわよね……」
「そうなの。くだらないってわかってるんだけど、悲しかったの……」
 ただ聞いて、私の気持ちをわかって欲しかった。ママは私のことをわかってくれる。
 ママだいすき。
 お父さんも好き。
 
 ▼
、今日の髪型はどうする」
「んーと、髪がちゃんと見えるような感じがいい。くるくるにして」
「わかった」
 お父さんにお願いしてかわいくしてもらった。ママとお父さんの子供だもん。いつだって一番かわいいし、ママとお父さんの宝物だもん。エロだからなんだっていうのよ。くだらないバカの言葉で傷つくことがあったって、いいの。ママとお父さんがぎゅってしれくれるんだから。