ぬいぬい #ブルーロック #カップリング #ネスカイ

「こ、これは……」
「新しいグッズだとよ。いらねーってのに」
「僕にください」
「あ? まぁ別にいいけど」
「ありがとうございます!」
 
 こうして手のひらに収まるサイズのカイザーを僕が所有するという大興奮な生活が幕を開けた。
 
 男のぬいぐるみ趣味なんて一番バカにされてしまう環境なんだけど、僕がカイザーのぬいぐるみにどう転んだってカイザーが絶対着ないような少女趣味な服を作って着せ替えしたり、家具を作ったり、連れ出して写真を撮っているのを見ても誰も何も言わなかった。
 チームメイトたちに聞いたら「この商品を見た時ネスならやると思ったし、カイザーがくれてやらないなら俺らで買ってやろうと思ってた」という。
 意外とこいつら僕のことわかってるしいいやつだなと思った。
 
「カイザー、僕、少し旅行に」
「一人でか?」
「まぁ、一人ですね」
「あの綿とだろ」
「なんでわかったんですか」
「お前が遠征する先々の観光地で俺のぬいぐるみと写真を撮ってるのが話題になってる」
「えっ……」
「旅行いくなら俺も連れてけ。お前と旅行行くと楽しむだけでいいから好きなんだ」
「!??!!?!!♡♡♡!!?♡!??♡♡!♡♡♡♡♡♡♡♡♡はい!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
 
 こうして、ネスとカイザーとカイザーぬいは旅行を楽しみましたとさ。
 
 おしまい