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2024年8号 No.412 …

2024年8号 No.412 史上最狂のヒーロー #MHA

・志村
この、ヒーローの、公僕は自分の全てを捨ててまで公に尽くさなければならないみたいな…そういう社会的な圧みたいなものを志村は感じ取っていたのかなって思って
他人より自分の家族を救いたい、ていうのは多分当たり前なんだろうけどその当たり前すら達成できないのが公僕なのかもっていう
でもそのちょっと引くくらいの自己犠牲を強いるほどの社会的な圧みたいなものってどこから醸成されるものなんだろうなって
なんかちょっと私の感覚としては、志村のこの公のために尽くす自己犠牲は、ある種、ほんの少しの自己陶酔を含んでないかなって思った
安全のために子供を捨てたっていうけど、それは確かに親から見たらそうなのかもしれないけど、子供からしたら理解できないよねって なんか安全のためと自分を捨てるっていうロジックが結びつくのって大人でも相当難しいと思う 理解できないロジックに気持ちを追いつかせるのは難しいし、人間の中の感情的な面を軽視しすぎだと思う
こたろうくんは大人と同じように大人のロジックを理解することを押し付けられてその重みで歪んでしまった、みたいな理解をしている
で、その歪みが世代を経て濃くなっちゃったみたいな…とむらちゃんは生まれるべくして生まれたんだけど、志村の、何…?あの、、それ緑谷くんにやらせるしかないのはそうだけど…
自分が生んだ膿に蓋をしてたら、いままでヒーロー側がその社会が生んだ膿(言い方悪いけど)がまた再生産されるんだけどな…

・緑谷
そう特別な子ではなかった気がする その…この年までどんな人間にも奥底には善性があるんだみたいな思い込みに近いアレを育てていられるところ以外は…

こういう自分のことを大切にするという感覚がバグってる主人公として思い当たるのは、衛宮士郎なんですけどアレほどではなく、私みたいな読者でも腑に落ちる理屈で相手を信じてるんだよねってことがわかっててよかった
相手の中の善性を信じていたいんだよな 現実で生きてたらいつか剥がれ落ちていくような他人への信頼、子供ゆえの世間知らずといえばそれまでだけど他に言葉が見つからないのでそれで
だから嫌いなやつもみんなを助けたい、っていうよくわからない理由より全然わかる ここにして初めて緑谷のロジックが私の腑に落ちた気がする

・とむらちゃん
助けの手を素直に取れるのもある種の才能で、助けと救いの間には力関係が生まれるので自分の生き方を否定しないために救いの手をとらない、みたいなのはすごくわかる
ていう、他人の感覚で自分は助けるべき存在であるということを認めることが今とむらちゃんにできるわけがないのでみたいな感じになってるので無血・改心での戦闘終結はなさそうだなって思った

なんかこれどう終わるのかわからないなと思いつつ、綺麗事で終われなさそうなのに綺麗事で終わらせるしかないくらい因縁が絡まりすぎて重たい
暴力で黙らせていくしかないよねこれ でもやっぱり力が強いものの理屈が強いんだみたいなガッカリ感を感じてしまうのかな…みたいな怖さもある畳む
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