2023年23号感想
ああ おれたちは皆
眼をあけたまま 空を飛ぶ夢を見ているんだ
──久保帯人
・おたくが見る夢
夢かと思っている
いまでも夢かと思っている
目を開けたまま空を飛ぶ夢ってこんな感じなのかな・・
・今少しずつ冷静になってきて、でも100%ハピエンよかったねには自分はならなかった
┗いままでやってきたこと、現状とうやが死にかけるまでここに至れなかったという点は覆せないため
・とうやが13歳ごろのあのときのまま、お父さんに自分が強くなったのを見てもらいたい子供のままあの場所にいる
┗そのグロテスクさ、哀れさがあのシーンを際立たせている
・この死に際になってはじめて、とうやがえんじの望んだ個性をもってうまれた子供だったとわかった悲劇
┗いままで、炎の個性が強く発現したとおもわれていたとうやが、冷さんの体質だけを受け継いでいて、いらないものみたいに扱われていた冷さんの体質がここにきてとうやの命を守っていた
・見続ける
勝つ、それは敵として立ち向かってきたとうやを押しのけて勝った後の話なので正直うーん、となっていたんだけど勝つ前に見てくれてよかった
勝って、っていうのはまだえんじがヒーローとしての自分を捨てきれてなくて私人になりきれなかったところがあっての言葉かと思うんだけど、勝つ前に見てくれてよかった(2回目)
・舞台をおりて、やっと二人はただの親子になれた
エンデヴァーと荼毘、じゃなくてえんじととうやになれた気がする
個性という自分の性能が目に見えてしまう生まれながらにして与えられた禍福の塊に惑わされて踊らされた二人の親子がやっと、カーテンコールを終えて舞台から降りることができる
それを迎えてやるのは冷さんであってほしい・・・
・心中
この本誌が出るまえは心中以外にえんじととうやを結びつけることができる物事はないと思っていたけど、こうしてえんじととうやだけの世界じゃなくて轟家の世界になってくれて私はよかったなと思う
本当にとうやと死んでやるえんじが見たかったんじゃなくて、すべて(社会的地位、自分がほしかったヒーローとしての一番)を投げ出して一緒に死んでやるという覚悟?が見たかったのかもしれない
でもえんじも冷さんも、冬美ちゃんや夏くん、しょうとがいるんだし生きて家族を見届けてほしい
・冷さん
とうやが冷さんに「加担してるんだよ」といったセリフが小骨みたいに刺さって抜けないなと思ってたんだけど
子供(とうや)から見たら個性婚に加担しているように見えるんだけど、フィクション作品を読む大人(わたし)からしたら、あんな近親婚とかやって個性を引き継いでいた家庭の子供(冷さん)に婚姻の自由があったとは思えないと推察できるのはそう難しくないと思う
それでも抵抗して個性婚はよくない!うまれてくる子供に負担をかける!と冷が突っぱねることをしろというのは、たぶんそれはそういう感覚の人間は他人に学習性無力感を持たされる経験がない、実感がないというのではないかなと思う
あとは虐待やDVなどの一方的な暴力について、言っちゃ悪いけど机上の空論で、実体験としてもってない(持ってないのが一番なんだけど)とか、それかそういう、暴力の被害者への共感が苦手 とか
えんじだけが悪いわけじゃないかもしれないんだけど、冷さんが悪いかって言われるとどうなのかな・・と思ってしまう
しょうとに直接的な暴力をふるってしまったことは事実としてあるけど、精神病院に入院させたいです、って親族が言ったとして病院側がその必要がないと判断すれば入らないわけで
子供に暴力をふるうのは悪いことだし、冷が100%無罪であるとは言わないけど もにゃもにゃ みたいな
でもこの物語を始めたのはえんじだからな・・
冷さんに関しては、ワンオペで4人育てている点からもう手打ちにしてやってほしいという気持ちもある
いや、しょうとのときだけは関わっている可能性あるな・・・
WEBオンリーやりたいわ
とりあえず既刊、既発表作品をね 共有していただく感じのをね
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