「ゼロに届け物っても、なんでこんなとこまで通しちゃったわけ?」
「だってよお、その送り主があの虐殺……皇女ユーフェミアなんだぜ?一応、知らせておいた方がいいかなって」
「死んだはずの主人から届いた死体袋……ますます気味が悪い」
「ゼロ、中身見るって。ゼロの私邸として使ってる屋敷の私室で見るって」
「死体袋を自分の寝室で開けるの?!気味も趣味も悪いわ」
「でもまあ、命令だからよ……『ゼロ』からの」
「そうね……」
「加奈子皇女殿下」
「正解〜!ってなんでわかったの」
「殿下こそ、あの動乱に巻き込まれて亡くなられた皇族のリストにお名前があったので今しがた悼んでいたのですが……」
「そんなリスト、シュナイゼルお兄様があんなふうになられた今どうにだってなるわよ」
「殿下、どうしてここがわかったのですか」
「賭けだよ、貴公がルルーシュを殺した時のしぐさや歩き方で中身は貴公ではないかと疑った、そして私があっていた。ということでここで匿って欲しい」
「は? 今僕がどんな役回りを受け継がされたか知ってます?」
「もちろんだ、ゼロを讃える歌もちゃんと覚えてきたぞ」
「呑気なものですね……ここから出ることは難しいと思います」
「ああ、まあそうだろうな……生きるためだけにギャンブルして、逃れてきたんだ」
「皇女殿下には申し訳ありませんが、愛人か恋人という枠組みの中で生きてもらうことになるかと」
「おや、いいのかい? 君学校ではすごくモテたそうじゃないか。ユフィ姉様はそう教えてくれたぞ」
「ユーフェミア様はそんなことを……」
「ああ、自慢げに話してくれたぞ。みんなから愛される自慢の騎士だってね」
「そうですか……しかし僕には永遠の孤独が約束されたようなものだから、誰かそばにいてほしいと思っていたんです」
「ちょうどいいか?」
「ええ」
「しばらくみないうちに悪くなったなあ!」
「ええ、加奈子も快活な雰囲気を得ましたね」
「ダンマリのやさしいだけの皇女は皇位継承権の高い姉を失ったらまあまあひどい扱いを受けたからな。性格変わらざるをえないってわけだ」
「では、これからよろしくお願いします。加奈子」
「気安く呼ぶなとも叱れないな!国が滅んでしまうとはこういうことなんだ。よろしくスザク。上手に恋人ごっこできるように努めよう」
死体袋から出てきただけあって手が酷く冷えている。まさか冷凍車で来たのでは。
「電源を入れてない冷凍車だ。運搬はタンカ。流石に冷凍庫の中では死ぬ」
「お風呂でも入れて来ましょうか」
「姉様から聞いたか?」
「ええ、加奈子皇女殿下は日本人のように湯船にお湯を溜めるのを好まれると」
「姉様……そうだ、逃げてくる際の最低限の荷物の中に姉様の小さい頃の写真があるんだ。一緒に見よう。今姉様のことを語れるのは貴公……スザクくらいしかいないんだ」
「ええ、そうしましょう。小さい頃のユーフェミア様のことを聞かせてください。あの人のことがずいぶん昔のことのように思えてしまうんです」
「いいのか悪いのかわからないな」
「私たちだけは真のユーフェミア様のことを記憶していましょう」
「そうだな」
「だってよお、その送り主があの虐殺……皇女ユーフェミアなんだぜ?一応、知らせておいた方がいいかなって」
「死んだはずの主人から届いた死体袋……ますます気味が悪い」
「ゼロ、中身見るって。ゼロの私邸として使ってる屋敷の私室で見るって」
「死体袋を自分の寝室で開けるの?!気味も趣味も悪いわ」
「でもまあ、命令だからよ……『ゼロ』からの」
「そうね……」
「加奈子皇女殿下」
「正解〜!ってなんでわかったの」
「殿下こそ、あの動乱に巻き込まれて亡くなられた皇族のリストにお名前があったので今しがた悼んでいたのですが……」
「そんなリスト、シュナイゼルお兄様があんなふうになられた今どうにだってなるわよ」
「殿下、どうしてここがわかったのですか」
「賭けだよ、貴公がルルーシュを殺した時のしぐさや歩き方で中身は貴公ではないかと疑った、そして私があっていた。ということでここで匿って欲しい」
「は? 今僕がどんな役回りを受け継がされたか知ってます?」
「もちろんだ、ゼロを讃える歌もちゃんと覚えてきたぞ」
「呑気なものですね……ここから出ることは難しいと思います」
「ああ、まあそうだろうな……生きるためだけにギャンブルして、逃れてきたんだ」
「皇女殿下には申し訳ありませんが、愛人か恋人という枠組みの中で生きてもらうことになるかと」
「おや、いいのかい? 君学校ではすごくモテたそうじゃないか。ユフィ姉様はそう教えてくれたぞ」
「ユーフェミア様はそんなことを……」
「ああ、自慢げに話してくれたぞ。みんなから愛される自慢の騎士だってね」
「そうですか……しかし僕には永遠の孤独が約束されたようなものだから、誰かそばにいてほしいと思っていたんです」
「ちょうどいいか?」
「ええ」
「しばらくみないうちに悪くなったなあ!」
「ええ、加奈子も快活な雰囲気を得ましたね」
「ダンマリのやさしいだけの皇女は皇位継承権の高い姉を失ったらまあまあひどい扱いを受けたからな。性格変わらざるをえないってわけだ」
「では、これからよろしくお願いします。加奈子」
「気安く呼ぶなとも叱れないな!国が滅んでしまうとはこういうことなんだ。よろしくスザク。上手に恋人ごっこできるように努めよう」
死体袋から出てきただけあって手が酷く冷えている。まさか冷凍車で来たのでは。
「電源を入れてない冷凍車だ。運搬はタンカ。流石に冷凍庫の中では死ぬ」
「お風呂でも入れて来ましょうか」
「姉様から聞いたか?」
「ええ、加奈子皇女殿下は日本人のように湯船にお湯を溜めるのを好まれると」
「姉様……そうだ、逃げてくる際の最低限の荷物の中に姉様の小さい頃の写真があるんだ。一緒に見よう。今姉様のことを語れるのは貴公……スザクくらいしかいないんだ」
「ええ、そうしましょう。小さい頃のユーフェミア様のことを聞かせてください。あの人のことがずいぶん昔のことのように思えてしまうんです」
「いいのか悪いのかわからないな」
「私たちだけは真のユーフェミア様のことを記憶していましょう」
「そうだな」